「農民」記事データベース20011105-515-09

生産・流通こぼれ話

こんなとき“輸入は安全”うたうとは
外国まかせは命に関わる問題に


●つい最近までは「どうせ食べるなら和牛を」「当店では松阪牛を使ってます」。それが…狂牛病が日本で発生してからは全く狂ってしまった。

 「当店の牛肉は、安全管理が徹底された米国産及び一部豪州産のみを使用」(Y家)、「当社ではすべてアメリカより輸入の安全でおいしい牛肉を使用」(M屋)。

●長男家族を見送るため、先日、成田へ。夕食は家族のリクエストで空港内のとんかつ屋。以前入ったことがあったが、今回は店の前に一枚の貼り紙。「当店の肉(豚)は米国農務省のお墨つきで、ご安心を……」。定食で千五百〜千六百円もするので、てっきり国産の黒豚だと…。「以前からアメリカ?」「エーそうです。ノースカロライナから取り寄せています」――ハンマーでブタれた感じ。トン汁だって国産の豚を使うからピッタリするけど、アメリカ産なら“ポークスープ”。口の中が油ポークなってしまう! こんな時、堂々?わざわざ輸入ものをうたってる所には、モー二度と行かないぞ!

●狂牛病問題は、生産者、卸、小売、焼肉屋など肉にかかわるすべてで被害甚大、深刻な状況。すべての責任は国にある。食料の輸入まかせは、これからも命にかかわる問題が起きるだろう。「輸入ストップ」「自給率を高めよう」「安全・安心・新鮮・おいしさは国産から」。

 秋一番いや21世紀一番、まさに農民連の出番です。

(生産・流通対策部 佐藤龍雄)

(新聞「農民」2001.11.5付)
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2001年11月

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