東京の副都心・西新宿“再開発で街をつぶすな”地域ぐるみで守るライフエリア東京・新宿の蜀江坂公園で十月二十一日、新婦人新宿柏木班などの「平和バザー」が、町内会の後援で開かれました。同町内の会は数十階のビルが建ち並ぶ西新宿の北に広がる地域。再開発で街が壊されて行くなか新婦人は、二十年以上も前から地域との結びつきを強めてきました。さらにお米屋さんや豆腐屋さんと話し合い、茨城県南農民組合と連携しライフエリアを守る取り組みを昨年から開始。入口に原爆の写真が展示された公園に、手作りの品や古着、古本の店や、県南の阿見有機センターの野菜が並べられ、人々が訪れて会話が弾みます。餅米をせいろでふかし、町内の八十歳というご老体が文字どおり「昔とった杵束(きねづか)」で餅つきを披露、喝采を浴びていました。
2年目の「平和バザー」茨城県南農民組合も参加商店街を守り住みよい街に新婦人・新宿支部長 末吉和さん「この街も店がつぶれ、駐車場になったりで、住んでいる住民はたいへんです。けれどお米屋さんやお豆腐屋さんなどは町の人の状態をよく知っていて、お年寄りの状態が少しおかしいと思うとすぐ知らせてくれます。商店街を守り、地域のライフエリアを守ることは、住んでる人にとってすごく大事です。このバザーもその取り組みのひとつなんですよ」と話していました。
消費者の方に今後も安全なものを届けたい茨城県南農民組合 遠藤憲子さん「着いたら、会場ではもう新婦人の役員さんたちの手で餅つきの準備ができていました。さっそく野菜を並べていると『これいくら?』」。値段をいうと『ワー、安い!』と飛ぶように売れて行きました。私たち生産者は、低農薬で安心して食べられる野菜を作っています。スーパーなどに出ている輸入ものとは、味も栄養価も違います。私たちは、とくに子どもたちには、本物の味を教えてほしいと思い、短い時間でしたが、新婦人の皆さんといろいろ話ができました。食べてもらう人を増やすことは作り手を増やすことにつながります。 野菜は売り切れましたが、少し残った調味料は支部で取り扱ってもらえることに。これからもお祭りや交流会を通じ安心・安全なものを消費者のみなさんに届けるため産直運動でがんばっていきます」。
(新聞「農民」2001.11.5付)
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[2001年11月]
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