演劇「手袋のコメディー・他」人形劇団プークが大人に贈る
人形劇団プークが、東京・新宿南口のプーク人形劇団誕生三十周年を迎え、その記念公演をおこなっています。この秋に上演される、おとなの人形劇もそのひとつ。人形劇の楽しさをおとなにもわかってもらおうと取り組み、今年七年目になります。今回は「手ぶくろのコメディー」と「約束…」の二本立てです。 「手ぶくろのコメディー」はブルガリアの作品。十二年前の劇団創立六十周年記念のときに初演。今回は作・演出のトドルカ・ルスコーヴァみずからが、劇団オーディションをおこない、作品にふさわしいキャステングをするほどの熱のこもったものです。舞台は、手の五本の指に神経を集中させるお芝居。「キャバレー」「白鳥の湖」「オセロ」など、ナイーブな動きや愛の世界を表現します。 「約束…」は田辺聖子の「私本・イソップ物語」をもとに井上幸子が脚色・演出。四年前に初演した作品。キツネとオオカミをめぐる物語で、風刺とユーモアに満ちています。 制作担当の小梛(おなぎ)田美子さんは「プーク劇場だからできる。記念公演にふさわしい二つの作品」といいます。「『手ぶくろのコメディー』の原題は『空飛ぶ手ぶくろ』なんですね。ですから劇場を飛行場の雰囲気にして、客席を機内のように模様替えしています。このような大きな演出とともに、ライトアップされた舞台で精密につくられた指の動きを堪能していただきたい」と語ります。出演は岡本和彦、早川百合子、高橋博ほか。 ちょっと変わったおしゃれな指の人形劇と、ダイナミックに動く出遣いの人形。おとなも満足させる組み合わせです。 (鈴木太郎)
*10月26日〜11月4日、東京・新宿南口・プーク人形劇場。連絡=人形劇団プーク・電話03(3370)3371 (新聞「農民」2001.10.22付)
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[2001年10月]
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