「顔のみえる米がいい」ほくほくネットなどがお米屋さんと交流
農民連の東北・北海道産直ネットワーク(ほくほくネット)は八月二十六日、昨年に引き続きお米屋さんとの交流会を東京で行いました。これには東京や神奈川の三十数軒のお米屋さんが参加し、「ほくほくネット」と今回から新たに関東と北信越の農民連も加わり、総勢八十名以上となり、今後もいっそう「準産直米」を発展させようと話し合いました。 農民連の佐々木健三会長は、史上最高の減反を強制しながら三百四十万トンの外米を輸入している問題点を指摘、また農民だけでなく、小売店や卸なども苦境に置かれている実態を明らかにして、「農民連は流通の変化に対応して多様な産直を探求し、お米屋さんや卸などと困難を打開しようと模索してきた。その一つがほくほくネットと米卸を通したお米屋さんとの『準産直米』の取り組み。この取り組みは必ず前進すると確信している。これからも大いに発展させたい」とあいさつ。 「ほくほくネット」の森谷精事務局長は「安心で安全なお米を届けるだけでなく、お米屋さんや消費者にも産地にきてもらい、交流し、農業を守るために一緒に考えていきたい。昨年を上回るようにお互いに頑張ろう」と訴えました。 参加した十四道県の代表は、稲の生育状況や出荷の時期を詳しく報告。この中で「お米屋さんとのイベントに参加し、こういう取り組みをしているお店は、地域の消費者から信頼されていることを実感した。今年もやりたい」という発言もありました。 お米屋さんから「昨年、農民連の協力でイベントを行い、米屋のイメージアップになった。これからもイベントを実施していきたい」「スーパーの安売りで米屋は危機に陥っている。お互いにメリットがあがるようにしていきたい」「生産者の顔が見える米がいい。作った地域もわかるようにできないか」などの意見や要望が出されました。 農民連参与の横山昭三さんは「新聞『農民』は消費者との対面販売に活用できる紙面だ」と、お米屋さんに購読を訴えました。 意見交換の後、懇親会が行われ、農民連とお米屋さんとの親睦を深めました。
この交流会に参加した四人のお米屋さんが八月二十八日、農民連全国研究交流集会の懇親会にも出席し、あいさつしました。
(新聞「農民」2001.9.17付)
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[2001年9月]
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