「農民」記事データベース20010910-507-04

山形県農民連

米の減反などで県交渉

関連/「教科書問題」で学習・申し入れ


 山形県農民連の代表約二十人は八月二十一日、米の減反をはじめセーフガードの本発動、輸入弁当の問題などについて山形県農林部と交渉しました。

 山形県は、二〇〇一年産米の作況指数が一〇〇を超えた場合、新たに二千六十六ヘクタールの減反が割り当てられています。農民連の代表は「これ以上の減反はするな。減反をする一方で、義務でもないミニマムアクセス米を輸入している。自給率を引き上げるというが、こんな矛盾した農政で苦しむのは、もっぱら農民だ。現地に足を運んで実情を見てほしい」と訴えました。

 輸入弁当問題について県は「外米がこういう形で入るのは仕方がない。民間の業者がやるのは自由で、行政がどうこうできない」と無責任な態度。これに対して代表は「こんな違法なものがどんどん入ってきたら、日本の米作はお手上げだ。米どころ山形を守る立場で、知事も態度表明すべきだ」と強く要求しました。

 県は農水省の指針にもとづき県内五万六千戸の農家のうち九千六百戸を重点に農業施策を進めています。この施策について農民連の代表は、各地でさまざまな差別や切り捨てが起きている事例をあげ、「農業をやりたい人すべてに行き渡る施策を行え」と要望しました。

 山形県連は農政部役員会を八月一日に開き、各地から出された要望を検討してまとめ、県に提出し交渉したものです。

(山形県連 柴田雅子)


「教科書問題」で学習・申し入れ

千葉・佐原市農民組合

 千葉県農民連の佐原市農民組合は八月七日に「新しい歴史教科書」問題について学習会を開くとともに、九日には佐原市教育委員会の岩佐喜一教育長と会い、「公正で民主的な教科書採択を求める要請書」を申し入れました。

 十二人の農民組合員が参加した学習会では、地元の元中学校教師の香取泰一郎さん(千葉県歴教協会員)が講師となりました。香取さんは、「新しい歴史教科書」が戦前の侵略戦争を美化し、天皇を中心とした皇国史観を復活させようという平和憲法を踏みにじる内容になっていることなどを指摘しました。

 戦前の教育を受けた組合員は「とんでもない教科書だ。学校で使わないようにさせよう」などの発言があり、九日に教育委員会へ「新しい歴史教科書」を不採択するよう申し入れたもの。

(千葉県連 椎名正男)

(新聞「農民」2001.9.10付)
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2001年9月

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