分析センターだより県産小麦で給食パンの朗報
千葉県の方にも分析センターにも朗報。今年十月から県産小麦三〇%のロールパンが学校給食に使用されることになったそうです。それが食品分析センターの分析結果をもとに実現できたと聞けば、小踊りがとまりません。いやはやこんなにも早く目に見える成果が現れるとは…。 さかのぼること約三カ月、このコーナーで学校給食パンの残留農薬の問題と分析試料の入手協力を書いたことがありました。結局、分析試料はほとんど集まらず、自前でコツコツ調査を続けていた頃のことです。記事を読まれた千葉県食文化研究会のみなさんが見学に訪れ、県内八自治体の給食パンを分析に持ち込んでくださいました。 もちろん輸入小麦で作られる学校給食パンですから、すべてのパンからポストハーベストに使われる有機リン系農薬が検出されました。研究会のみなさんは七月、この分析結果をもとに、県の農林部や教育委員会に対して、「学校給食のパン、米、みそ、しょうゆ、油、野菜などを県内産の材料で」と要請したのです。 また事前に、県産小麦で学校給食パンを実施している埼玉県の農林部を訪問したり、六月県議会では日本共産党の県議が「子どもには何より安全な国産小麦でのパンを」と迫ったそうです。 品種などの都合で、県産小麦の割合はまだ三〇%だそうですが、将来に大きく膨らむパンに違いありません。小麦を第一歩に地場農作物でよい給食を実現して欲しいと思います。
(新聞「農民」2001.8.20・27付)
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[2001年8月]
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