福島・小高町農業を守る会が研修旅行お元気ですか 小林節夫さんを訪ねて福島・小高町農業を守る会は、七月七〜八日、長野県佐久市に研修旅行に行き、農民連・前代表常任委員の小林節夫さんと一年ぶりの再会をはたしました。
小林さんの自慢の畑には丹精込めて作っている「スーパースイートきぼう」や大嫌いだったはずの長ネギが元気に育っています。平均反収が七百五十キロにもなるという立派な稲が育つ田んぼも視察しました。 今回の研修のテーマは、地域に根を張った多面的な農民運動をどう構築するか。長年、農民連の運動を引っ張ってきた小林さんが地域に帰ってどういう運動をしているのか、ぜひ知りたいと思って企画しました。 小林さんが案内してくれたのは望月町の清水さん夫妻。清水さんの奥さんは「協西えいっこ村おこしの会」の代表で、料理講習会や村挙げてのソバ祭りを年に数回、六十〜百人規模で行っています。また、都会の子どもたちを「田舎の自然にふれさせたい」と受け入れていて、「初めて親元を離れて来た五歳の子も、のびのびと遊んでいってくれた」と話していました。 小林さんが案内してくれたもう一人の方は、不登校だった子どもをあずかる伊藤さん。その子は今、朝晩に農業の仕事を手伝いながら高校に通っています。その話を聞いて、不登校を描いた「あかね色の空を見たよ」の映画を思い出して、とっても感動しました。 農村の魅力を子どもたちの未来のために役立てている人たちに接して、これからも様々な形で進めていく消費者との交流のとりくみにたいへん参考になりました。 (小高町農業を守る会 志賀きぬ子)
(新聞「農民」2001.8.13付)
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[2001年8月]
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