「農民」記事データベース20010813-505-08

“スーパースイートきぼう”につく

害虫への執念


 生食用トウモロコシの栽培手引きには穂(雄穂)が出たらすぐ殺虫剤エルサン一〇〇〇倍液を十日間隔で二回撒け、アワノメイガは一度穂に食い込んだらもう打つ手がない――と指導しています。

 茨城県西産直センターの小竹さんはこれに加えて、「受粉がすんだら穂(雄穂)を切ってしまえ」と教えてくれました。

 そこでこの作業を始めましたが、だんだん嫌になってきました。そのうちにカアチャンが「穂が枯れているのがある」といってそれを切って茎の中を割いてみたら敵サンがいました。

 穂を切って切り口に、孔があればアワノメイガの幼虫がそれより下に喰い込んでいることを意味します。切り口に孔がなければそれより上に幼虫がいました。

 そこで穂を切る作業をやめ、枯れた穂や白っぽく変色したのを見つけて切って集めて焼き殺してしまいました。エルサンを二度もやって生き延びたヤツは穂を残しておいて殲滅する目安にしたら…と思いました。

(SK)

(新聞「農民」2001.8.13付)
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2001年8月

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