「農民」記事データベース20010813-505-07

“未承認”遺伝子組み換えジャガイモ

スナック菓子に混入


 国内では安全性が確認されていない未承認の遺伝子組み換えジャガイモが、スナック菓子から検出され、メーカーが回収する騒ぎが相次いで起きています。五月にはハウス食品の「オーザック」、六月にはカルビーの「じゃがりこ」、ブルボンの「ポテルカ」。検出されたのは、いずれもモンサント社が開発した殺虫性およびウイルス抵抗性の遺伝子組み換えジャガイモ「ニューリーフ・プラス」です。

 さらに七月十一日には、森永製菓の「ポテロング」、十八日にはP&G社の「プリングルス」から、「ニューリーフ・プラス」と「ニューリーフY」という二種類の遺伝子組み換えジャガイモが検出されました。殺虫性の遺伝子組み換えジャガイモは、イギリスのプシュタイ教授のラットを使った実験で、内臓に腫瘍を作ったり、免疫力を低下させるという結果 が出たもので、安全性に疑念があります。

検出された未承認の遺伝子組み換えポテト一覧
メーカー
検出菓子
検出された組み換え遺伝子
ハウス食品 オーザック ニューリーフ・プラス
カルビー じゃがりこ 同 上
ブルボン ポテルカ 同 上
森永製菓 ポテロング
スモークチーズ味
ニューリーフ・プラス
ニューリーフY
P&G プリングルス 同 上
 

 政府は、メーカーの回収で済ますのではなく、二度とこうした違反品が出回らないように、輸入ルートを追跡調査するとともに、水際での検査を強化して、未承認の遺伝子組み換え食品が入らないように責任をもってあたるべきです。

(新聞「農民」2001.8.13付)
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2001年8月

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