「農民」記事データベース20010709-500-11

新聞「農民」創刊500号

1986.5−2001.7

関連/新聞農民500号のあゆみ

 新聞「農民」は、この号で五百号を迎えました。一九八六年五月に「農民運動全国墾ニュース」として創刊されて以後、農業潰しの自民党政治に立ち向かう唯一のたたかう農民組織の全国センター機関紙として農民を励ましてきました。

 さらに、産直や市場、小売業者など生産・流通の活動でも幅広い連携の輪を築いています。同時に、国民の食と健康を守る視点でコンビニ弁当、ファーストフードなどの身近な安全問題も追及し、大きな反響を呼び、「食と農をまもる共同」の新聞として大きく発展しています。


日本社会の起死回生を

ジャーナリスト 増田れい子

 自然破壊、相い次ぐ少年犯罪や弱者に対する暴行殺傷事件の多発などを見ますと、日本の社会の病いの深さがわかります。どうしてこうなってしまったのか。

 どうも「農」の軽視政策が元凶のように思えてならないのです。「米づくり」より「クルマづくり」を優先させたツケがきているのではないでしょうか。自然と人間が絆を結んでいのちを生み育てる「農」の文化をとり戻さない限りこの社会はクサれ果てるしかないと私は思います。日本社会の起死回生のカギをにぎる「農民」の一層の発展を願ってやみません。


元気で明るい展望見出す

日本の伝統食を考える会代表 宮本智恵子

 「農民」五〇〇号、おめでとうございます。

 WTO体制下、日本農業は未曾有の危機に遭遇していますが、貴紙を通して元気いっぱいの農民像にふれることができ、明るい展望を見出しています。私どもの「伝統食の会」役員は、貴紙を毎号穴のあくほど読み込み、活動内容を高める最大の糧(かて)としています。

 「文化の座った食の運動」を農民連と貴紙にいっそう期待すると同時に、ともにがんばっていきたいと思います。

(新聞「農民」2001.7.9付)
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