遺伝子組み換え食品輸入現場を見学
茨城県鹿島港の飼料用輸入トウモロコシの陸揚げと、つくば市の農水省農業環境技術研究所での遺伝子組み換え作物実験ほ場見学バスツアーに消費者、研究者や報道関係、スイスのグリンピースやアメリカ、エクアドルのNGOなど四十人が参加。これは千葉・幕張メッセで開かれたコーデックス会議(既報)にあわせ、三月二十八日に行われたもの。 日本が輸入する年間千二百万トンの飼料用トウモロコシのうち、約二百万トンが揚がる鹿島港岸壁には、昭和産業、全農関東グレンターミナルなどの飼料工場があり、この日、三万トン級のパナマ船から荷揚げ作業が行われていました。 当初、昭和産業側が説明する予定を変更して応対した政府職員は、「農薬検査は二年間で五回」「四月からスタートするJAS(日本農林規格)法改正後の検査をどうするかの指示は、三月二十七日現在受けていない」(厚労省)。 「昨年は、調べたサンプルの六割からスターリンクが出たが、これは米国での流通段階で紛れ込んだもので、千粒に二粒程度。〇・二%だ」「アメリカで収穫して鹿島にくるまでに三カ月かかる。そこで調べて結果が出るのは一カ月後。それまでに家畜は消費してしまう」(農水省)の説明に「えーっ」と驚きの声が。 農水省つくばの遺伝子組み換え作物実験ほ場では民間から依頼された「鉄含有量増加と成長量増加」のための「ダイズ由来のフェリチン遺伝子を導入」遺伝子組み換えレタスの隔離ほ場を見学、説明を受けました。 日本モンサントやタキイ種苗、日本たばこ産業らの企業が実験ほ場を持っていることも分かりました。
(新聞「農民」2001.4.23付)
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[2001年4月]
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