学級崩壊・学力低下・教科書改悪…教育の危機、国民的な視野で解決はかろう全教、農民連など呼びかけ「考えるつどい」開く
学級崩壊、重大犯罪、学力の低下など、子どもと教育の“かつてない困難さ”が指摘されるなか、「いま、教育の危機を考えるつどい」が三月三十一日、東京都内で開かれました。「地域や家庭、文化、経済といった幅広い視野でとらえて、国民的に解決していこう」と、全教、全労連、新婦人、全商連、都教組、農民連の六団体の呼びかけで開かれた「つどい」。会場いっぱいの二百人が参加し、教職員、父母らとともに、農民連の佐々木健三会長が発言しました。 佐々木会長は、事件を起こした近所の子どもを預かった経験を紹介。「手に負えない」と言われる子どもが農作業を立派にやり「どこに出しても恥ずかしくない子だった」と述べるとともに、農業が教育に果たす役割を指摘しました。 埼玉・川越の小学校教師は、自県産小麦で作られた学校給食パンを題材に、農民連との手紙のやり取りで授業を進めた経験を報告。父母からは、学校・家庭・地域のかけ橋となったPTA活動や新婦人のとりくみが紹介されました。 また、政府の教育基本法改悪の策動や、歴史をゆがめて侵略戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書問題も指摘され、「憲法・教育基本法・子どもの権利条約に根ざした教育を実現しよう」と呼びかけられました。
(新聞「農民」2001.4.16付)
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[2001年4月]
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