第1回産直交流会(岩手県農民連)地元産への期待大きく多様岩手県農民連主催の「第一回産直交流会」が三月三日、盛岡市で開かれました。県内各地から十六人が参加して、直売所や道の駅への出荷、生協産直、学校給食への納品、市場出荷、新婦人産直など、多様な運動を生き生きと交流。それぞれの教訓や悩み、今後の運動の課題が明らかになり、私にとっても有意義な話し合いでした。(産直協事務局長 斉藤敏之)
直売所のとりくみでは、西磐井農民組合の菅原里枝さんが「菌床シイタケを栽培した後のオガクズを袋に詰めてプランター用培土として売ったら、大ヒット商品になった」と発言しました。西磐井では、夏にはそのオカクズから採ったカブト虫も販売しました。 直売所は、参加している一人一人の個性を生かして、あらゆるものをたくみに販売できるのが特長です。 水沢農民組合が空き店舗を利用して直売所を始めたところ、消費者の人たちが「直売所を育てる会」を勝手に組織して、励ましてくれるそうです。その期待に応えて荷揃えを豊かにするために、仲間を増やす相談をしているところだという話でした。 生協とのとりくみでは、店長さんから「あなたたちが来て売る時は、本当によく売れるね」と言われているそうで、地元産に対する消費者・売り手側の期待はどこでも高くなっています。「バーコードを貼って、自己責任の直売所方式なら、場所はいつでも空けるよ」という生協の申し入れに対して、農民連側の荷揃え、販売体制をどうつくるかが課題だそうです。 学校給食では、大東町で、行政や町の業者の方々と地元の農産物を子どもたちへという運動を進めて、今では老人福祉センターにまで地元食材の給食が広がっています。しかし、「行政改革」の嵐が吹き荒れるなかで、運動を弱めれば、加工食品や冷凍食品が入り込んでくる情勢であることが報告されました。 紙面で以前紹介した宮守村の道の駅は、県外の来店者が七〜八割を占め、売上を年々伸ばしているとのこと。その要因を、太田代秀子さんは「『食べておいしい』『また食べたい』と思えるものを出荷していること、それを支える生産や加工の技術を絶えず仲間と研究していること」と語っていました。
(新聞「農民」2001.4.2付)
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[2001年4月]
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