「農民」記事データベース20010402-487-07

房総食糧センターの生産者が登場

「NHKの取材が来て」

千葉・光町 越川憲一(27)


 三月十四日、十五日の二日間にわたり、NHK教育テレビ「相馬暁の旬野菜のススメ」というコーナーで房総食料センターの野菜と生産者が登場し、放映されました。

 「安全、安心をお届できる二十一世紀の農業」ということで、房総食料センターが選ばれたようで、二月十七日、十八日、取材班とともに目加田、後藤の両アナウンサーと相馬先生が房総食料センターを訪れました。

 私の家は、父がキュウリ栽培を始めた二十年以上前から昔ながらの味がするブルームキュウリにこだわっています。農学博士の相馬先生が、「市場ではめずらしいブルームキュウリを作っている人がいるのなら、ぜひ見てみたい」ということで、急きょ私のハウスにも取材に来ました。

 普段の農作業を撮りたいということだったのですが、急な取材だったので、服もドロだらけのままだったうえ、緊張で左手と左足が同時に出ながらキュウリを収穫するといった有様でした。

 この番組では「野菜はいつも同じ品質のものが出来るわけではない。しかし、都会の人は機械生産のようにいつも同じ物が出来ると思っています」と言っていました。そして、房総食料センターの土づくりや、野菜の袋に生産者カードを入れ、消費者と交流する生産者の声を紹介していました。

 私も、このような生産者と消費者のギャップをうめるには、消費者との地道な交流が大切だと思います。

 今回の放送を機に、あらためて消費者との相互理解の大切さを再認識し、私たちの若い力で日本の農業の未来を明るくしていきたいと思います。

(新聞「農民」2001.4.2付)
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2001年4月

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