「農民」記事データベース20001225-475-17

演劇

劇団仲間「森は生きている」

親子で楽しめる名作


 ♪燃えろ燃えろ明るく燃えろ 消えないようにどんどん燃えろ…

 歌と踊りがエネルギッシュに展開していきます。わずかな時間のなかで冬から春、夏、秋と季節の変化を鮮やかにみせる楽しさ、みなしごの娘と十二月の精たちの心の温かさ、生きていくことのいとおしさ、明るく美しい音楽とともに詩情にあふれた舞台です

 劇団仲間の「森は生きている」は、親子で楽しめる児童劇の名作。年末・年始の公演が恒例になり、初演から千八百回というロングランをつづけています。ロシアの作家であるサムイル=マルシャーク作、湯浅芳子訳、林光音楽、松下朗美術のコンビによるもの。

 ある大きな国の大晦日。気まぐれの女王様が「新年までにマツユキ草を持ってきたものには、かごいっぱいの金貨をあげます」という無茶なおふれを出し、国中がたいへんな騒ぎになります。みなしごの少女は一緒に暮らすおばさんとその娘のいじわるな命令で、雪の降る谷間にマツユキ草を探しにいかされます。心のやさしいみなしごの少女の前にあらわれたのは十二月の精たちでした…。

 演出は、増見利清が病気療養のために、今回から藤原新平に引き継がれました。藤原さんは「とにかく小学生には小学生の理解を、中学生には中学生の理解を、大人には大人の理解を得られるような『森は生きている』に再生したい」といいます。

 出演者もみなしごの少女に新人の小野瑞穂がばってきされたのをはじめ、おばさんに戸室加寿子、娘に佐久間和子と顔ぶれも一新されました。

 12月24日〜28日・1月4日〜7日、東京・新宿南口・紀伊国屋サザンシアター。連絡先=劇団電話03(3368)4623

(A)

(新聞「農民」2000.12.25付)
ライン

2000年12月

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