初心者のためのビデオ撮影講座第5回
カメラを動かす技術2.ズームビデオカメラには10〜20倍という高倍率ズームが搭載されています。ズームレバーにはT(Tele=望遠)とW(Wide=広角)が表示され、Tの方を押す(ズームイン)と遠くのものが近づき、Wの方を押す(ズームアウト)と遠のきます。このレバーは弱く押すとズームスピードが遅く、強く押すと速くなります。あまり速いと自動焦点機能が追い付けずピントがボケます。初心者の人ほどこのレバーを多用し、拡大・縮小自由自在とばかりに映像を動かしています。確かに撮るときは、遠くのものがどんどん近づき、大きくなってくるのでおもしろいのですが、見る人には落ちつかず大変疲れますので注意。 ズームインは全体の中から中心のものを強調したい時に効果があります。ズームアウトは被写体がだんだん小さくなり、離れていくので、別れのシーンやラストシーンに使われます。ズームもパンもここ一番という時にだけ使ってこそ有効です。 また5倍以上のズームを使うと、手振れがひどくなります。手持ちでは使わないほうが良いでしょう。 ズームもパンも『録画を始める前に、どの画面から始めてどの画面で終わるかを考えてテストする(リハーサルテスト)』『動きだす最初と最後にフィックス画面を必ず入れる』ことを忘れないでください。 実際の編集(必要な映像だけをつなぐ)作業では、「全体の映像=広角でのフィックス映像」と「アップの映像=望遠でのフィックス映像」とを直接つないでズームの部分はカットすることがほとんどです。自分の撮った映像を編集するという前提で撮影してみてください。
(新聞「農民」2000.12.4付)
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[2000年12月]
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