真綿作り栃木の柏崎さん
何をしているか分かりますか? 真綿を作っているところです。 写真(写真はありません)は、栃木県小山市の柏崎カツさん(75)。柏崎さんが広げているのは繭です。真綿の原料は木綿だと思っていた人も多いのでは…。こうして乾かした布状のものをひっぱって膨らませると、布団などに入れるフワフワの真綿になります。 真綿は、生糸を紡げない“玉繭”で作ります。“玉繭”は二匹の蚕が作った繭のこと。割るとサナギが二匹出てきます。糸がからまって、うまく紡げません。 柏崎さんは、年間三トンの繭を出荷する市内でも有数の養蚕農家。この繭が県境を越え、すぐ隣の全国的に有名な結城紬になります。 蚕は大食漢。一トントラックに満載した桑の葉を二回で食べてしまいます。それだけに養蚕は重労働ですが、安い輸入生糸によって繭価も低迷しています。それでも、「国産は全然品質が違うので、がんばって作ってくださいよって言われるんですよ」と、娘の富江さんは話していました。
(新聞「農民」2000.12.4付)
|
[2000年12月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2000, 農民運動全国連合会