「農民」記事データベース20001204-473-08

働く青年・学生らと交流

食と農みんなで考えた

青年部が収穫祭を開く


 「この赤カブ漬け最高」「料理がすごく美味しい」「ビールも飲まず、牛乳をみんなで飲み干してしまった」などなど、テーブルにずらりと並んだ国産農産物を、うまいうまいとみんな感激しながら食べている――十一月十七日(金)夜、農民連青年部が東京渋谷で行ったグリーンユースウエーブ収穫祭には、食と農に関心のある青年・学生や、団体・労働組合青年部など、様々な団体や個人の青年五十五名が参加。そんな光景があちこちで生まれ、参加者と農業青年が交流しました。

 青年部では、より多くの青年に「日本農業の豊かさを知ってもらい、農業や自分達の食生活について考えてもらおう」と、この日、中央青学連が主催した「夢☆かなえよう」パレード参加者にも参加を呼びかけました。

 収穫祭では「異常に低い日本の食料自給率」「添加物いっぱいのコンビニ弁当」「輸入農産物から発癌性農薬検出」など特集記事を掲載した新聞「農民」の巨大拡大コピーを展示。青年がよく食べるハンバーガー(自給率ゼロ%)も見本に置きましたが誰も食べようとしませんでした。

 一方、テーブルに並べられた千葉県酒々井町朝市組合のまぜご飯や厚揚げ、各地のソーセージ。ラ・フランス、リンゴなどの果物。各地の地酒、リンゴやミカンのジュース、福島県の佐々木牛乳などなど、二十五種類を超える国産農産物は乾杯とともにお腹の中に消えていき、参加者は残った物もお土産にしようと、すべて持ち帰っていました。

 参加した青年は「今日は本当に楽しくて、美味しくてよかった。日頃、青年はみんなヒドイ物を食べている。健康問題から食べ物のことにもっと取り組みたい」(医労連の青年)などの感想をよせています。また、立正大学社会福祉学科、富山和子ゼミで農業問題を学んでいるという学生は「希望でなく、割り当てられたのが農業問題のゼミだった。しかし、勉強してみたら社会福祉も農業も同じ問題をかかえているということがわかった。これからも農業問題を勉強していきたい」と話していました。

 この日、干し芋と野菜料理を持って参加した、茨城県農民連青年部の椎名知哉子さん(31)は「収穫祭にはいろんな人が集まり、年代の近い人、若い女性もたくさん参加しているので、こういう場所があるのは嬉しい」と話しました。

(新聞「農民」2000.12.4付)
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2000年12月

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