「農民」記事データベース20001127-472-03

「茨木ふるさと産直ネット」発足

7産地が参加お披露目会開く


 農産物流通の激変のもと、産地間の組織的な協力と共同の力を生かし、生産技術と品質の向上、生産力の拡大をはかり、豊富な荷揃えで、生協をはじめ多様な産直事業を展開しよう――十一月九日、茨城県内の七つの産直産地組織によるネットワーク「(有)茨城ふるさと産直ネットワーク」(略称、茨城ふるさとネット)の設立総会とお披露目会が土浦第一ホテルで開かれました。

 七つの産地は、阿見町有機農産物供給センター、茨城県西産直センター、茨城鹿行産直センター、常陸野産直センター(以上農民連内組織)と、霞ヶ浦有機センター、協和町施設園芸協同組合、JAやさと野菜果物産直協議会。茨城県内の産直組織が協力して、おいしくより安全で安心できる農畜産物を生産し安定的に供給する組織的とりくみは、消費者の願いに応えるもの。同時に、生産者の利益にもつながり、地域農業の発展にも貢献することになるとして、今年二月から本格的な協議を開始、今回の設立となりました。

 「茨城ふるさとネット」は、農業をとりまく情報活動の強化と地域農業の発展、全国産直組織との多面的なネットワークの取り組みを進めるために、茨城農民連に団体加入することも確認しました。

 お披露目会には、いばらきコープの大崎信子理事長、小林節夫全国連代表常任委員や卸、資材、運送などの農業関連業者、茨城農民連・単組、各産地生産者百四人が参加。この日の料理は、会場となった土浦第一ホテルの西園清高料理長の協力と厚意によって、七産地の農産物を食材にしたものが用意されました。

 県西産小松菜とあさりの煮浸し、霞ヶ浦産ほうれん草のくるみ和え、常陸野産大根とホタテ貝のサラダ、鹿行ジャガイモのサラダ、協和町産トマトとかに身のサラダ、阿見産各種野菜の漬物盛り合わせ、やさと産各種果物盛り合わせなどが次つぎと出て、「茨城ふるさとネット」の船出にふさわしい祝宴となりました。

 いばらきコープの大崎信子理事長は「産地がネットを組んでおいしいものを安定的に供給できる体制を作ったことは、消費者にとっても心強くうれしい」と期待を表明しました。

(茨城県連 奥貫定男)

(新聞「農民」2000.11.27付)
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2000年11月

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