初心者のためのビデオ撮影講座第5回
カメラを動かす技術1.パンニング『カメラを動かさない画面(フィックス)が撮影の基本です』ということをもう一度ここで強調した上で、左右・上下に振る場合の注意点を書いておきます。ズームレンズの広角(ワイド)といってもそんなに広い範囲は撮れません。雄大な風景や横長の看板などは、カメラを左右水平に振って撮る必要があります。この動作をパン(パンニング)といいます(パノラマのことです)。狭い室内を撮るときも使う大切な技術ですが、なめらかで見やすいパンを行うには三脚を使います。 手持ちの場合はカメラを上下に揺らさず、水平にまっすぐゆっくりと動かすのがコツです。レンズは手振れの目立たない広角側(W)を使います。 (1)撮る前に、どの構図でスタートし最後はどんな構図で終わるかをしっかりとテストしてから録画します。 (2)足の位置を動かさず体のねじりだけで撮ります。その角度は110度くらいが限度です。 (3)最初の構図で5秒くらいフィックス画面を撮ってから始動し、最後の画面も5秒くらい撮ってからテープを止める。つまりパンの最初と最後に静止画像を必ず撮っておくこと、往復に動かすのは禁物です。 (4)「ゆっくり」という基準は110度のパンを10秒前後で動かすのが、風景などをきれいに見せます。こんなに遅くて良いのかという程で良いのです。練習テープで試してみて下さい。ただし動くものを追いかけて撮る場合は、スピードが早くても構いません。動く被写体を画面の中心に掴まえておくことです。 (5)五重の塔や大きな滝を撮るときは、カメラを上下に動かします。パンと同じ要領で撮ります。
(新聞「農民」2000.11.20付)
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[2000年11月]
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