「農民」記事データベース20001113-470-10

初心者のためのビデオ撮影講座

第4回


人物撮影の画面サイズを覚えよう

 ビデオでは人物を撮ることが多いのですが、案外ルーズな画面になっています。表現したい目的や単調にならない工夫で画面サイズを選びます。

 一人の人物(ワンショット)を撮る場合、イラストにあるように6種類のサイズがあります。

 顔の表情を撮りたいときはバストショット以上が良いでしょう。感情まで撮るときにアップを。ただし遠くからアップを狙うと手振れが目立つので三脚が必要で、ここ一番というときに効果があります。アップを撮るときは、頭は切れてもあごは入れておきます。

 画面の構図での注意点は、正面向きの人物は画面の中心で良いのですが、横向きや動いているときは目線の方向(前)により多くの空間をつくると映像は見やすく、窮屈になりません。

 また大勢の人を撮る場合、中心になる人を真ん中にして5〜10人位を撮るのをミドルショット、会場全体を撮るのをロングショットといいます。

目的をもって撮る

 家族や野菜の成長、集まりや行動の記録などカメラをまわすときには撮る目的があります。

 どの場合も『いつ・どこで・だれが・なにをしているか』が他人が見てもわかるように、全体(ロング・ミドルショット)と部分(アップ)を撮るようにしましょう。

 自分が何を撮りたいかと同時に、見る人に何を見せたいか、伝えたいかという意図をもって撮影すると、映像が変わってきます。

(新聞「農民」2000.11.13付)
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2000年11月

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