堰上げ、草刈り作業…農家の共同作業山形・上山市菊池喜英〈文・写真〉
ひと昔前までは、激しい労働(田起こし、田植え)や集中的に労力を必要とするブドウ「デラウェア」のジベレリン処理の共同作業(「結い」)が行われていた。 いま、農作業は機械化が進み、集中的に作業がはかどる時代になった。 一方、共同(集団)作業がムラ(地域)単位で必要とされている。共有山や神社氏子の下刈り作業、水田の用水を確保する土地改良区の堰上げ作業、そして、溜め池、水路などの草刈り、水田の共同防除を進める農事実行組合等々。 展望をもてない農業政策のもとで、勤めに出る人や離農する人も増えている。 共同作業は高齢者や女性が中心になっており、欠席もままある。しかし、これらの伝統を継続して、山や川、用水堰を守るためにも、農の再生と復権は時を待てない。 (上山市在住、農民連会員)
(新聞「農民」2000.8.28付)
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[2000年8月]
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