トラスト畑大豆お豆腐屋さんも協力東京 為我井雅子
私は台東区の特別養護老人ホームにいる九十六歳の女性のお話しボランティアを今年一月から一週間に一回おこなっています。車イスを押してホーム近くの公園や街をおしゃべりしながらすすめていきます。するとお豆腐屋さんがビルの一階で営業していました。 お年をめした方が優しい目で私たちを見ておられました。おもわず声をかけると、大豆の話になり、「遺伝子組み換え大豆はダメだ。日本の豆腐は、国産の大豆じゃなきゃ、うまくできないよ」と言われました。 「大豆トラスト畑で作った豆で豆腐を作ってもらえないかな」と大豆を一キロほど持っていくと、「水曜日にはまちがいなく、作ってやるよ」と言ってくれ、豆腐屋さんの歴史をたっぷり聞かせてくれました。 おじさんは、東京大空襲のとき小学校一年生で、「あの恐ろしさは忘れられない。戦争だけはダメだ」と言います。「戦争でも食糧の問題でも、主権者の私たちがしっかり国に要求していかないといけない」という話になりました。
(新聞「農民」2000.8.28付)
|
[2000年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2000, 農民運動全国連合会