「農民」記事データベース20000814-460-05

全国研究交流集会に向けて

地元新潟農民連が仲間作りに奮闘


 八月二十三日から二十五日まで、新潟県西蒲原郡吉田町(宿泊は弥彦村)で開催される全国研究・交流集会が近づいて来ました。

 受け入れる新潟県農民連は、七月十五日に県連役員・支部代表者会議を開いて意志統一。運勤や仲間作りを大きく盛り上げて全国の仲間を迎えようと奮闘しています。

 新潟県連が全国研究・交流集会を成功させるためによびかけたのは、実務準備を手分けして万全を期すこと。九月地方議会に向け、野菜などのセーフガードの発動と自主流通米の値幅制限の復活を求める請願署名を、農家と対話して集め、農協などにも働きかけて運動に広げる。何としても七十部以上の新聞「農民」を拡大し、七百部の目標を達成しようというもの。県連では、署名用紙を各単組に届け、新聞「農民」の見本紙を三百部取り寄せて活用をはじめています。

 下越センターでは、十一ある支部のほとんどで集まりを開き意志統一。見本紙を六十部取り寄せた新津支部では、農協組合長や役職員、出荷場にくる農家などに呼びかけ、これまでに十部を拡大。浅間支部長は、「これまで一人も断った人はいない。ある農協関係者は、『歯止めのない農産物輸入・価格暴落とどうたたかうか』が掲載された新聞『農民』を見せたら、『このとおりだ』と共感し、読者になってくれた」と語っています。

 署名運動では、議論した結果、多数の議員に紹介議員になってもらうような運動にするため、農業委員会に申し入れようと意志統一しています。

 開催地の西蒲原農民連も弥彦村では、全国に誇れる運動を広げて仲間を迎えようと話し合いました。

 先頭に立っている岩室村の山上さんは、「減反で長年苦しめられてきたが、農民連に出会って、やっと自分たちの組織を持つことができた。これからもっと広げますよ」と。吉田町の深沢憲蔵さんは昨年、農民連に加入したばかり。直販の経験が長い深沢さんは、「これからは、農家の売る努力だけではなく、市場を変える運動が必要だ」と実感をこめていいます。西蒲原の仲間は、全国研究・交流集会で全員が登壇し思いを語ろうと張り切っています。

(新聞「農民」2000.8.14付)
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2000年8月

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