「農民」記事データベース20000807-459-11

原水爆二〇〇〇年世界大会へ

アピール署名広がる


 原水爆二〇〇〇年世界大会が、八月二日から国際会議、広島、長崎の日程でスタート。

 核兵器廃絶を求める「ヒロシマ・ナガサキからのアピール」署名を大会までに国民過半数の六千万人を達成しようと、全国各地で取り組みが続けられています。

 東京・池袋でも、豊島原水協、豊友会が七月二十三日、東京芸術劇場わきにテントをしつらえ、署名行動と「原爆と人間展」を開きました。

 「四時間で百人もの署名が集まった」「広場にいた外国人に説明したらすぐ署名をしてくれた」「劇場に絵を見に来た子連れの女性が子供に教えるために、広島の資料館に行ったことがあると話した」など、炎天下で行動に参加した人たちから、次々に感動的な話が飛び出しました。

 テントに展示した原爆パネルに気がついた若いカップルの女性が、「ちょっと見ていいかな」と男性を促して近づいてきました。

 二人は、赤く焼けただれてさまよう被爆者の絵の前で、少しの間、体が固まったように動きませんでした。初めて原爆の絵を見たのでしょうか。二人の背中から驚きの様子が伝わってきました。

(村上/新聞「農民」2000.8.7付)
ライン

2000年8月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2000, 農民運動全国連合会