山形庄内地方奥のホット道産直協総会オプショナルツアー記
●稲と枝豆がすくすくと伸び、メロンはまるまると実り、いま庄内平野はゆたかに青々と輝いている。『庄内のコメ・マメ・メロン・名産品(メ−三品)』 ●オプショナルツアー一行二十四名、一泊二日の旅に。まずは出羽三山の一つ、羽黒山へ。大きな杉に圧倒される。それ以上に圧倒されたのが、G青山崇さん。(Gはガイドの意味)地理に文学・歴史に至るまで、豊かな知識は最高の案内役。そして快適なドライブのハンドルを握ってくれたのが佐藤光雄さん。この名コンビによって楽しさ一杯の旅になる。 ●二階は会議室・展示室・育児室など、市民のための施設がある、ユニークな生協「こぴあ」を見学。一階の売場は、ばか広い。野菜売場の中に「庄内産直センター」のコーナーがあり、以前はひら台でとてもよく売れていたが、いまはショウケースの中で、ショウショウしか。「ショーナイでは済まされない。何とかする!」と光雄さん。 ●バスは鶴岡市内の繁華街へ。だがメインの銀座通りに人影無く、昔の面影もなく、街が壊されている。どんな気持ちで毎日を、と思うと切なくなる。 ●さて、名酒「百姓一揆」に魅せられて山形の酒を片っ端から試飲するぞと酒造資料館へ。 ●庄内産直センターでひと休みしてから、だだちゃ豆畑へ。手を加え心を込めて作るから、香りの良い豆ができるのだ。 その昔、殿様が「うまい!どこのだだ(父さん)の茶豆か」そんな云われもある。『殿様もだだちゃ豆なら、生ビール』 ●夕方、目の前が海の「仁三郎旅館」に着く。潮の香りがいっぱい。料理も。「岩ガキ、さざえ、サワラの刺身、こはだの酢の物、鯛の焼き物、飛び魚のフライ、もずく酢、天ぷら、煮魚…」お膳が日本海で溢れそう! 旅館の人も全員で歓迎してくれる。かわいい衣装を付けての踊りに、やんやの喝采。花笠音頭は私たちも入って賑やかに。 『meet to you 魚食べた仲さ、you と me』(回文。下から読んでも同じ) 二次会は日本海にチョット突き出た堤防で、車座で飲む酒、また格別だ。 ●翌日は台風3号の影響で朝から雨。 『五月雨を、集めて早し、最上川』 農作物に被害がなければ、と祈りながら、バスは土門拳記念館に向かう。「奈良・室生寺」が展示されていた。普段は漠然と見てしまいがち、こんなに生き生きと、表情や木目を写真が捉えるなんて!感激!目も白黒。ここの公園の紫陽花が、特に青色が雨に映え、美しかった。 ●本間家、山居倉庫など見学し、昼頃空港についた。庄内平野、最上川…自然も文化も御馳走も全て満足、素敵でした。でも何よりも、私たちを精一杯もてなしてくれた庄内の人たちの温かい心がとても嬉しかった。『庄内の青、光るなか、バスは行く』 (生産流通対策部 佐藤龍雄)
(新聞「農民」2000.7.24・31付)
|
[2000年7月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2000, 農民運動全国連合会