「農民」記事データベース20000717-457-08

援農

カーネーション摘み

茨城


 「うわぁー。こんなにたくさんの花」――六月三日、抱えきれないほどのカーネーションを腕に、うれしい声が、茨城県伊奈町の花づくり農家・安相(あそう)茂さんのハウスにこだましました。実はこれは、茨城県南農民組合が呼びかけた「援農カーネーション摘み」。後作のために収穫し残した花を摘む援農です。前日のファックスにも関わらず、ものすごい反響で、牛久、つくば、守谷、伊奈の新婦人のみなさんが十八人も集まってくれました。

 摘み取るだけでなく、根元から引き抜く大変な作業。しかし参加者のみなさんからは、「生きものを育てることは人を育てるのと同じ。農業体験ができてよかった」「みんなにお花をあげて喜ばれた」「来年も参加したい」「お花だけでなく野菜もいいな」「以前、畑に残ったニンジン掘りの企画もよかった」「新婦人の財政にできた」などなど、感想がたくさん寄せられました。

 安相さんは、「花をもらえることと、農家の手伝いができたことの両方がよかったのかな」と話しています。来年は、赤、オレンジ、黄、ベージュ、ピンクなど六色のカーネーションが待っているそうです。

 茨城県南農民組合では、「畑やハウスに出荷できない作物が残っていて次の作付をするのに手間取る時は、ぜひ組合に一声かけてください」と農家に呼びかけています。

(笠原節子)

(新聞「農民」2000.7.17付)
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2000年7月

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