「農民」記事データベース20000717-457-06

完熟パイン産直が始まります

今年で5年目 石垣市、東村から出荷


 「すごく甘くて、今までのパインは何だったのかと思った」「毎年こころ待ちにしています」などなど、食べた人から好評の沖縄完熟パインの出荷が今年も七月下旬から本格的に始まります。

 「パインの収穫は炎天下の作業で、重労働なんですよ」と話す東村のパイン生産者、金城絹江さん(49)は五月、東京にある労働組合や民医連、新婦人東京都本部などを訪問し、産直で希望を切り開きたいとパイン産直の申し入れを行いました。農民連が取り組む完熟パイン産直は、できるだけ熟したものを届けようと、毎年、航空便を使っています。

 金城さんがパインを生産する東村は、九州沖縄サミットの会場となる名護市の北東部にあり、保護鳥に指定されている飛べない鳥、ヤンバルクイナの生息する「ヤンバルの森」に隣接する自然豊かな地域です。しかし、このヤンバルの森に米軍基地があるため、五月には東村のサトウキビ畑に米軍がジープを乗り入れ、射撃訓練を行うという許せない事件が起こり、これまでも米軍ヘリの墜落や不時着などの事故がたびたび起きています。

 米軍基地撤去の運動と、沖縄の農業・経済の発展とを結びつけて始まった農民連の完熟パイン産直も今年で五年目を迎えました。

 これまではパイン産直の申込み・問い合わせの実務は東京で行っていましたが、今年から沖縄で行うことになりました。沖縄県農民連ではこれを機に体制を整え、冬のいんげん、カボチャなどの生産と出荷を大きく広げる予定です。また、高い航空運賃に、国が補助するよう働きかけ、輸入ではない沖縄県産の安全な農産物を、全国の消費者に届けたいと考えています。

完熟パインの問い合わせ・申込み先
▼沖縄県産直センター 電話098―855―3649 FAX 098―832―8016

(新聞「農民」2000.7.17付)
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2000年7月

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