りんご改植事業ズサン工事で土砂崩れ青森・平賀町
青森県平賀町の津軽農民組合員・石山さんは、りんご改植事業を活用して傾斜地の畑を平らにする工事を行いましたが、ズサンな設計と工事で土砂崩れの被害を受けました。六月九日、農民組合とともに町役場と交渉した結果、業者の負担で手直し工事が始められています。 石山さんは、三年前に七十五アールの傾斜地の畑を購入し、九九にりんご改植事業をしました。今年の春に工事が終わり、引き渡されることになっていましたが、その前から削った断面が崩れ、十二メートルにもおよんできました。石山さんは役場の担当者に相談。担当者は「予算がない。業者と個別に話し合ってくれ」と返事。 「雨が降れば下の畑にも崩れて、迷惑をかけてしまう」と心配で眠れない石山さんは、役場や業者にまかせておけず、暗きょを入れたり、土管を埋め込んだりして、当初計画では四十二万円の負担ですむはずだったのが二百十万円にもふくれあがりましだ。 りんご改植事業は、国五〇%、県二〇%、町一五%、本人一五%の負担で実施。 役場の担当者は最初、「設計に間違いはない。工事も設計どおりで管理責任はない。崩れは当初、予測できなかった」と、他人事のような受け答え。しかし石山さんが「たびたび役場に出向いてお願いしてきたし、斜面は工事引き渡しのときから崩れていた」と話すと、六月十二日に役場担当者と業者が現地確認後、手直し工事が始められています。 (津軽農民組合 千葉厚子・須藤宏)
(新聞「農民」2000.7.10付)
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[2000年7月]
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