「農民」記事データベース20000703-455-10

2000年農民連研究・交流集会(8月23〜25日)

新潟でお会いしましょう

弥彦山の森と温泉でリフレッシュ

 今年の農民連全国研究・交流集会は、八月二十三日(水)〜二十五日(金)の三日間の日程で、新潟県西蒲原郡で開催されます。会議場は吉田町産業会館。宿舎は隣村の弥彦温泉にある「四季の宿みのや」です。


 広大な越後平野中央部の海岸に沿って北にのびる鳥海火山帯の南に位置する霊峰弥彦山、多宝山を西に仰ぐ西蒲原郡は米どころ。温泉と美しい田園風景が訪れる皆さんの心をなごませ、鋭気を養うことでしょう。

 もともとこの蒲原地域は、信濃川が新潟市で日本海に注ぐ途中にある洪水常襲地帯でした。明治四十年、政府はこの川の分水を計画、四十二年から現在の分水町の海側の山を切り、掘り下げる難工事に着手、ようやく大正十一年に約十キロメートルの大川津分水路が完成し、これによって洪水常襲地帯は豊かな田畑が広がる穀倉地帯になったのでした。

 会議場の吉田町産業会館は、新幹線「燕三条」駅で降り、JR弥彦線に乗り換えて「よしだ」で下車。車なら北陸自動車道「三条燕インター」で降りて、国道二八九号線で弥彦方面へ行く途中にあります。

弥彦神社

 弥彦神社は、鬱蒼とした森林に囲まれた千三百年以上の歴史を持ち、「農耕・漁業技術を住民に教えた越後開拓・文化産業」の始祖神といわれます。

弥彦温泉

 弥彦温泉は、弥彦山(標高六三四メートル)のふもと、弥彦神社の門前に二十軒ほどの宿が軒をつらね、参拝客や北陸道を行き交う旅人で古くからにぎわいました。泉質は硫黄泉。効能は婦人病、リウマチ、糖尿病などとなっています。

 宿舎となる「四季の宿みのや」は、神社に近いところにあり、水彩画や古布が展示されていたり、オルゴールを奏でるティーラウンジがあったり、夜は満天の星が見える展望風呂など趣向をこらした宿です。

弥彦山

 弥彦山頂上へは、ロープウェーか、弥彦スカイラインを車で。頂上には展望台が上下するパノラマタワーがあり、眼下には日本海と佐渡ヶ島が。振り返れば一目十五万ヘクタールともいわれる緑の水田地帯を望み、心の中まで広くなるのもいいでしょう。

良寛の五合庵

 天皇からの紫の衣をもらわず、生涯墨染めの衣で庶民とともに生きた良寛和尚の生地出雲崎町も近く。弥彦山の南隣りにある分水町の国上山。その中腹にある名刹国上寺には、厳しい修行から帰った良寛が四十七歳から二十年間暮らし、子どもたちとも遊んだという小さな草庵、五合庵がひっそりと苔むしています。

寺泊港

 大川津分水路を南に越えると佐渡の赤泊への船が出る寺泊港があり、海岸通りには日本海の新鮮な海産物を売る店が立ち並ぶ通称「アメ横」がありにぎわっています。

夏井の「はさ木」

 かつて、越後平野の風物だった刈った稲を干すのに使った「はさ木」はいま、岩室村の夏井地区に住民の努力で約六百本が保存されているだけですが、弥彦山を背景にしてのそれは、一見の価値があります。

 研究・交流集会開催地の地元組織「西蒲農民連」は、組合員の数倍の新聞「農民」の読者をもつ「機関紙中心の活動」を実践している組織です。新潟県連は組織をあげてこの集会参加に取り組むとともに、全国から多くの参加を期待し、準備をすすめています。

(新聞「農民」2000.7.3付)
ライン

2000年7月

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