「農民」記事データベース20000612-452-03

新しい仲間が増えました

茨城の二団体が新加入

米・野菜作りや農業相談きっかけに


 茨城県南農民組合は、先月、河内町の「長竿第一生産組合」と藤代町の農事組合法人「SUN農園」(岡田剛彦代表理事、現在七人)の二団体を、新たに会員に迎えました。

 「長竿第一生産組合」は、育苗、ライスセンター、麦作をしていて、第三セクターの直売所「ふるさと河内」に米や野菜を販売しています。生産組合の組合員で、河内町農業委員の小更孝史さんが、阿見町農業委員の飯野良治さんから新聞「農民」を勧められたこともあり、農民連を知っていたことなどから、法人化の相談に来て、加入することになりました。

 一方の「SUN農園」は、関東地方に約千七百世帯の会員(消費者)がいる「土を愛する会」の生産地の一つです。農民組合に加入したのは、農薬の空中散布の区域から農園の田を外すために、組合が協力して町役場にかけあったのが直接のきっかけでした。

 「土を愛する会」は、生産者と消費者がともに作って食べる無農薬・無肥料の自然農法にとりくんでいます。米や野菜のほかに、こだわりの製造元に頼んで、醤油、豆腐、酒、酢などの加工品にもとりくんでいます。

 「SUN農園」が農事組合法人の認可を受ける時は、「オウムじゃないか」とあらぬ嫌疑をかけられたそうです。しかし、農民組合員の沼尻守さん(日本共産党の農業委員)が調査して、「オウムのような反社会的な団体ではない」と主張し、認可に至りました。

 「SUN農園」の齋藤光雄さんは、「あの時のことは本当に感謝しています。空中散布のことでも本当に助かりました。農民組合に入ったことをきっかけに、近所の農家の人たちとも交流を深めたい。空中散布反対の運動もしたい」と話しています。農民連を広く知らせる努力と、何でも相談にのる姿勢が、実を結びました。

(茨城県南農民組合 村田深)

(新聞「農民」2000.6.12付)
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2000年6月

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