「農民」記事データベース20000605-451-04

「農民」号外を手に対話行動

各地「この通りだ!」自民農政に不満続々


千 葉

「新聞折り込みでは効果がない。手配りで対話しよう」と「農民」号外十万枚の活用をはかっている千葉県農民連では、佐原、船橋など各単組が計画をたてて足を踏み出すとともに、空白の大原町では県連が乗り込んで農家と対話。転作で飼料用トウモロコシを作っているあるおかあちゃんは、「土地改良してすぐに集団転作。この田んぼではまだ米を作っていない。いったい何のための土地改良だ」と、自民党農政を告発。続けて「みなさんみたいな考えの人が増えてますよ。私もそうです」と。小倉毅・県連書記長は「農民の激しい変化を肌で感じた」と語っています。

 また、サツマイモの植付作業真っ盛りの佐原でも、ニンジンの収穫がピークの船橋でも、「野菜は全部安い。これも輸入のせいだ」と、輸入急増を野放しにする政治への怒りの声が出されました。

長 野

長野県農民連は、リンゴの摘果作業に追われている豊野町に入り農家と対話。価格の低迷に、農家からは「ひでえよ。この安さは」「これじゃやっていけない」と不満の声が続出。「十年くらい前ならリンゴがダメなら巨峰にということもできたけど、今はすべての果実が軒並み安い。農業を続けられない」という声も。

 そこで、号外を示し、「輸入を制限して、価格保障をしなきゃ生産意欲もわかないし、自給率も上がらない。政治を変えよう」と訴えると、「お前らの言うとおりだ。いいことやっている」といった反応が返ってきました。「田植えも全県的に終わってきたので、さあこれから」と、山下会長を先頭にはりきっています。

鳥 取

「とにかく米を作らせてほしい」――県西部の江府町でトマトの柵作りをしていた男性がこういうので、よくよく話を聞くと、十アール当り十三万円の負担金で土地改良をした田んぼを遊ばせているとのことでした。

 鳥取農民連では、この間、宣伝カーを走らせ、六十集落以上で「農民」号外を使った総対話運動にとりくんでいます。宣伝カーに手を振る人、家から出てきて演説に聞き入る家族。号外は「とってもいいビラだ」と、かつてない反響です。日南町では、演説しているそばに寄ってきたおじいちやんが、「大いにがんばってくれ。自分の集落にも号外をまきたい」と言って、二十枚受けとっていきました。

(新聞「農民」2000.6.5付)
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2000年6月

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