【この人】食品分析センターの新人荒木紗和さん☆女性の健康もテーマの一つ
「アセトンとって下さーい」。検査機器が雑然とならぶ農民連食品分析センターに、今年四月から働きはじめた荒木紗和さん(21)の明るく元気な声が響きます。 今とりくんでいるのは、市販のフライドポテトの分析。クロロプロファムというジャガイモの発芽防止剤が検出されました。これは、WTO協定によって一〇〇〇倍も基準がゆるめられた農薬です。 「分析の現場で働きたい」と、薬学の専門学校を卒業して分析センターに。卒業論文は、化粧品に使われてる防腐剤の検出をとおして新しい素材を用いた分析法の有効性を確かめるというものでした。 「お菓子を食べるのも、作るのも大好き!」という紗和さん。分析も、お菓子づくりも、次の段取りを考えながら作業を進めていくところが似ているそうです。「初任給でオーブンを買うつもり…」。でも只今ダイエット中だとか。 携帯電話でメールのやりとりをする現代っ子。新社会人になった友達からは、職場での悩みの相談を受けることも。そこは持ち前の明るい性格で、お友達を励まします。「忘れっぽい性格なので、習ったことをすぐ忘れちゃうんです」と苦笑いをしつつ、気にしてないポジティブ精神の持ち主です。 「今後は、農作業の時に女性が使う日焼け止めクリーム、女性が口にすることが多い健康食品なども分析していきたい」。なるほど…。農村女性の強い味方になりそうです。
(N/新聞「農民」2000.4.24付)
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[2000年4月]
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