兵庫の二農家が農民連に相談一等米を三等米扱いはひどい精米会社の返金(189万)させる
酒米「山田錦」の一等米を納入したにもかかわらず三等米の仮渡し金しかもらえず、精算するよう再三督促しても何の返事もなく、困り果てていた兵庫県姫路市の福永英世さん(57)と神崎郡市川町の橋本義明さん(49)。兵庫県連の協力で四月三日、精米会社から百八十九万五千二百五十円の精算金を小切手で受け取りました。喜んだ二人は農民連の会員となりました。 福永さんと橋本さんは、県稲作経営者会議の会員です。 福永さんは昨年十月二十日、播州精米会社に山田錦を三百九十九袋(一袋三十キロ)を一袋八千円の仮渡し金で納入。今年になっても精算されず、困っていました。兵庫県連が県稲作経営者会議全員(九十二人)に新聞「農民」見本紙と困ったときには相談をというビラを郵送。それを読んだ福永さんは「農業に詳しい弁護士さんを紹介してほしい」と県連に電話しました。 福永さんと橋本さんが県連事務所を訪れ、実情を話しました。話を聞いた県連の井之口薫副会長らは、さっそく福永さんと橋本さんとともに監督官庁の神戸食糧事務所と連絡し、会社との話し合いの席を設けることを約束させ、四月三日に播州精米の吉岡社長と交渉。社長は最初、「作柄が悪い。検査の結果は三等に決定した。それでも長年のつき合いだから辛抱して一袋八千円にした」と譲りません。 福永さんらは「三十キロ袋で納入しているのに、検査はバラで行われている。検査数量も間違っており、他の会社に納入しているのと同じ山田錦は特等ないし一等になっている」という事実をつきつけました。会社は事実を認め、三等米から一等米に改め、精算金として百八十九万五千二百五十円を支払いました。
(新聞「農民」2000.4.24付)
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[2000年4月]
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