【この人】産直運動全国協議会の新専従

笠原　尚さん

◇将来は農業をやりたい◇

　三月二十一日から産直運動全国協議会の事務局に入った笠原尚（ひさし）さん（24）。インターネットを使った生産物情報システムのデータ入力や管理などの実務をさっそくこなし、パソコンを操る頼もしい新人です。

　出身は群馬県太田市。サラリーマン家庭に育ち農業とのかかわりが全くありませんでしたが、世界的に広がる環境破壊や食料問題に興味を持ち東京農業大学に進学。在学中は学生自治会や農学ゼミナールに参加、環境や農業・食料をテーマにした学習会や講演会などにも取り組んできました。

　こうした活動を通じて農民連の運動に接し、農業に対する見方が変わり、「将来は農業をやりたい」という夢を持っています。

　「今はとにかく知らないことばかりで不安ですが、事務所を訪れる地方の会員とお話をするのが楽しみ」という笠原さん。「今後は少しでも現場を見て農家の人と会い、少しずつ勉強していきたい」と抱負を語っていました。

　スポーツなど、体を動かすことが大好きで、毎日、自転車で事務所までの道のりを五十分かけ通勤しています。