「農民」記事データベース20000410-445-04

「税金119番」で27人入会

“自主申告ができた”喜ぶ新加入者たち

津軽農民組合


 青森・津軽農民組合は地元紙に二万四千枚のチラシを折り込んだり、税金学習会を十二カ所で開いたり、「税金一一九番」の電話相談を開設するなど税金運動に取り組み、一月から三月末までに二十七人の農民組合員を増やしました。

 新しく組合に加入した人たちは「申告書が自分で書けてうれしい」「農民組合に入ってよかった」などという声を寄せています。

 税理士に依頼して青色申告をしていた南黒地区のKさんは、チラシを見て組合事務所に何度も足を運び、「自分で申告書が書けるようになったことがとてもうれしい」と感激しています。

 これまで申告をしていたおじいさんが亡くなり、困っていた弘前市のHさんは「税金一一九番」で組合を知り、収入や経費の資料を持っていたので二日間で申告書を書き上げました。集団申告の前に「おじいちゃんも心配しているから」と仏壇に上げたといいます。

 弘前市のKさんは、組合事務所に初めて来て、事務所内に掲示されている新加入者の名前を見て、「我さも(私に)知らせねで…」と言いながらも二、三日で申告書を完成。「百姓ってこんなに金かけでリンゴ作りしているんだな。これも経費、これもなんぼが経費にみられるんだが。今度は本家も分家も誘ってみるじゃ」とニコニコ顔のKさん。

 「以前から国保が高いので、農民組合に入りたい」と思っていた岩木町のNさん。申告書をすぐに書き上げると、息子さんの還付申告で十二万円返ってくることがわかりました。「息子と半分っこする」と喜んでいます。

(津軽農民組合 千葉厚子)

(新聞「農民」2000.4.10付)
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2000年4月

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