「農民」記事データベース200003-号外-01

府連第36回大会を開催

「物づくり運動」「組織の拡大」で一層の前進を


 二月十三日、綾部市中央公民館で第三六回定期大会が開催され、百十二名の参加者が、「物づくり運動」「組織の拡大」など提案された運動方針を全員一致で採択し一層奮闘する決意をかためあいました。

 大会では引野会長が「WTO閣僚会議の決裂は、WTO改定もとめる闘いの展望を示している。確信をもって運動を広げよう」と開会挨拶。つづいて、寺前衆院議員、谷口一夫 全国連事務局長京都総評副議長橋本氏、新婦人京都府本部土本芳子会長の来賓あいさつを受けたあと、運動方針決算予算の提案が行なわれ、午後から討論がおこなわれました。


醤油づくりで元気に

久美浜町 本田  彰

 今年で醤油づくりをはじめて二年目になる。暑い中でのコウジづくりは大変な作業だ。味噌醤油づくりは一年の中でも主婦の大変な仕事だ。年配の人から、いろんな話をきかせてもらい勉強になった。

 去年は小麦を十アール当り三六〇キロ生産し、醤油を八・五トン仕込んだ。農民新聞で紹介され、全国から問い合わせがきている。

 残った小麦粉でパンづくりにとりくみ、評判がよく売り切れた。

 今年は納豆用の種子をとりよせて作付けし、納豆づくりの講習会を計画している。


魚ボックスで漁協加工部も加入

書記局 民谷 清治

 新婦人との協議で魚がやれないかとの声があがった。

 ちょうど蒲入漁協から問い合わせがあり話し合いが始まった。

 蒲入では「鯵一匹が十円」「賃機も最盛期の三分の一」という状況の中で、女性が魚の加工をしようと提案しとりくみはじめたが販路がなかった。そこで農民連との話し合いで新婦人との魚ボックスがはじまった。

 作り手の顔がみえ、味もいいと評判になっている。漁協の女性たちも「これで働き場所ができ、生きる展望がみえた」と元気になっている。


単組の仲間と組み百部こえる拡大

産直センター 益田 修次

 夏の全国交流会に参加して、全国の経験に学んで、拡大にどう取り組むか議論してきた。「新聞をふやして運動の前進になるのか」

 府連の拡大方針の提起を受け、外へ一歩ふみだそうと、これまで産直でつながったところへ訴えると、相手が「是非よませてください」とふたつ返事で購読。知り合いの青年に声をかけると「自分も読みたい」「まわりの仲間にも声をかけてあげる」とつぎつぎ読者がふえた。

 つながりだけでなく、単組の組合員とくんで訴えようと、時間をつくり一緒に農家をまわった。快く購読を約束してもらい、百部を越える拡大をやりきった。大いに条件が広がっていることに確信を持った。


仲間をふやし単組を独立

京北町 一原 康男

 十年前一人で美山農民組合に参加した。いまは会員も増え、昨年十名で美山から別れ独立した。

 毎月の会議で、農政の矛盾が議論になる。地域でも農政に対する農家組合長会議でとも補償の拠出金が議論になり、減反でも矛盾が起きている。コメ投げ売りのための拠出金一五〇〇円問題は大いに戦う必要がある。


大豆トラストのとりくみ

美山町 戸本 勝友

 全国的にとりくまれている大豆畑トラストのとりくみに、昨年から組合で相談して参加している。

 消費者は二百名ほどが応募しており、奈良、和歌山、大阪など遠くからの参加もある。

 会費の振込み用紙にはびっしりと期待の声や、参加者の思いがかかれており、熱い期待を感ずる。

 収穫交流会は大変楽しいとりくみで成功。町からの大豆一キロ百円の単費助成も実現している。

 今年はもっと参加者を広げてとりくみたい。


丹後線下更改交渉のとりくみ

宮津市 福井よし則

 昨年来、関西電力との更改交渉にとりくんできた。

 すでに交渉は十三回目をかぞえる。交渉の特徴は、関西電力が、契約書の解釈を一方的に変更して「三月三十一日がすぎたら補償単価は白紙状態」「関西電力が適当と思う単価で支払う」などと主張し、5%の引き下げ提案をおこなっている。彼らの意図は「自分達の好き勝手に炭価を決められるようにしたい」ということだ。

 加悦町で「加悦支線」の新設工事がもちあがっており、われわれはこの交渉とセットで、地権者が関西電力と対等の立場での契約内容を要求し交渉を進めている。

 関電は「引下ができなくなる」とわれわれとの要求を拒否している。

 これは、丹後だけでなく、全地権者にかかわる重大な問題であり総力をあげた闘いが必要だ。


機関紙目標を超過達成し組合員十数名を拡大

丹後センター 志水 秀巳

 丹後地域センターでは、五〇部の新聞農民の拡大目標を決め、六〇部と超過達成することができた。ふえたなかの半分は農民で、あとは農業委員や農協理事、町長も読者になってくれるところも生まれた。

 組合員もこの間のとりくみで十数名が増え、参加する理由としては「産直に参加したい」との希望が一番おおい。

 目標をやり切ったことを力に引き続き奮闘する決意だ。


産直でも税金でも元気に

亀岡市 佐々木幸夫

 亀岡に産直センターの建設ができ、地元の本梅町でもおおいに歓迎されている。

 この間梅本町で十名の組合員がふえた。全国大会にも代表が二名参加し、全国のすばらしい経験を学ぶことができた。そして、さっそくみんなで税金の学習会にもとりくみ、「こんないいことならもっと早くとりくめばよかった」とみんな一層元気になっている。八木の線下組織でも税金相談会にとりくみがんばっている。

(新聞「農民」2000.3.号外)
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2000年3月

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