韓国を訪問、深めた連帯長野農民連の一行 光州で農民会と懇談
韓国・全国農民会総聯盟の代表も参加したWTO国際シンポ直後の二月二十四日から二十七日の四日間、長野県連の六人は、韓国へ「食を守り育てる農民との交流」の旅をし、同農民会光州支部とも親しく懇談、交流を深めました。 二十四日の夜はソウルで民族伝統公演を鑑賞し、二十五日は天安の独立記念館を見学。「日本帝国主義の侵略に対抗した独立運動」の展示や一九一九年三月一日一斉に独立を宣言した「三・一精神像」がいつまでも心に残りました。光州に向かう列車の中から見る水田や山は、日本とあまり変わりません。こんもりとした墓が印象的でした。 二十六日は光州博物館を見学した後、全国農民会総聯盟光州支部事務所で支部の関係者や全国本部WTO担当者、近郊の農家のみなさんなど八人と交流しました。 交流の中で、カボチャ、ピーマンを作っている農民が「去年まで四千平方メートル作っていたが、価格保障が十分でなく、中国などからの輸入も増えているために作れば作るほど赤字になり、借金がかさむので、今年は二千平方メートルに減らした。融資制度があるが、利息が一五%で二人の保証人をつけないと借りられない。農家の借金は平均で五千万ウォン(約五百万円)になり、韓国農民会は借金問題を今年の闘争方針の大きな柱として活動している」と語っていました。 また、農民会のたたかいのもう一つの柱は、WTOに対する闘争を進めていること、WTO協定が多国籍企業・アメリカ中心のものであるとの共通の認識で話がはずみ、一時間の予定を大幅にオーバーしました。 農家でキムチ漬けを体験、自分たちで漬けたキムチをおみやげにいただきました。韓国料理もおいしく、胃袋が大きくなったようです。参加した人たちは「気候も地形も長野県によく似ていて親近感を感じる」などと感想を語っています。 (長野県連 山下富江・宮沢国夫)
(新聞「農民」2000.3.13付)
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[2000年3月]
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