演劇三木のり平追悼公演木山事務所 青空・もんしろちょう
昨年一月に亡くなった俳優・三木のり平の追悼公演として、木山事務所が「青空・もんしろちょう」を上演します。のり平は喜劇俳優としても存在感があり、独特な味わいのある演技で人気を得ていました。今回の公演は、のり平を主人公に、生前企画されていたものです。別 役実の書き下し新作で、木山事務所創立二十周年記念公演の一つです。 舞台の背景には青空がひろがり、電信柱が一本立っています。そこに文字「春三月、もんしろちょうは、桜前線の北上に従って、日本列島を縦断する」が浮かびます。男とその弟子が、もんしろちょうを追って、日本列島を北上していきます。二人の旅に、次第に道連れが増えていきます。道連れたちと起こす事件に巻き込まれながら、北のはてまでたどりつきます…。一見のどかでユーモラスな風景の中から、現代社会の、にっちもさっちもいかない状況が浮かび上がってきます。 演出の末木利文さんは、「のり平さんと三本のお芝居をつくる予定が、『はるなつあきふゆ』『山猫理髪店』の二本で終わってしまって、作者も共演者も熱い思いがありました。この作品は、作者が、のり平さんの思いを想像して、本の中に書き込んだものです。空中を舞うもんしろちょうにのり平さんのイメージが込められています。つくる側としては、ちょうを飛ばして、役者とうまくからむようにしなければなりません」と語ります。 この作品には、のり平の長男・小林のり一も出演。商業演劇、映画、テレビで活躍中ですが、舞台では、「新劇っぽい、心情的になるところを、からっとした演技でみせるなど、新鮮さがある」(末木さん)と、期待されています。ほかに「別
役+のり平」のコンビで共演した三谷昇、新村礼子、楠侑子、高木均などが顔をそろえます。 (A)
◇三月十五日〜二十三日。東京・新宿・紀伊国屋サザンシアター。五千円(全席指定)。連絡先=木山事務所・電話03(5958)0855
(新聞「農民」2000.3.6付)
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[2000年3月]
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