「農民」記事データベース20000306-440-17

本の紹介


『安全を食べたい』

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン編

 安全性が十分確認されないまま、怒涛のように輸入されている遺伝子組み換え食品。「遺伝子組み換え食品を食べたくない」「素性のあきらかな安全な食品を食べたい」という消費者の不安の声はますます強まるばかりです。そんな声に応えて、最新の情報で、非組み換え食品と製造・取り扱い元を紹介するガイドが出版されました。編集したのは「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」。

 第一部は、「非遺伝子組み換え食品製造・取り扱い元ガイド」。農民連などからの情報をもとに業者にアンケートをとり、製品の内容や表示の仕方、入手方法や最寄り駅などが一ページに一業者ごとに掲載されています。

 第二部は、「遺伝子組み換え食品のストップをめざして」。冒頭のプロローグ「非遺伝子組み換え食品へのムーブメント」とあわせて、広い視野でいまの遺伝子組み換えをめぐる動きが紹介され、大豆畑トラストや、日本の農業や食料自給率を高める取り組みにも触れられた、簡潔なテキストになっています。

*『安全を食べたい』 遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン事務局編 創森社 定価一四二九円(税別 )

 


問題解決の端緒を提示する最適な一冊

『遺伝子組み換え作物に未来はあるか』

各界からの感想

 柳下登東京農工大名誉教授監著、塚平、杉田共著の『遺伝子組み換え作物に未来はあるか』(本の泉社刊)を読んだ各界の人から感想がよせられています。

 ◆「この本は、日常生活にあって漠然と不安を抱いている人から、関心はあっても情報整理が出来ないでいる人や、危惧を非科学的だと断じる抑圧を受けている人にまで回答を与えられる素晴らしい本だと思います。さらに単なる批判にとどまらず、問題解決の端緒を読者に提示している点でも出色です。
 とくに農業にたずさわる人が、遺伝子組み換え技術に関わるものと向き合うにあたって、ことここに至る背景と必要な知識を体系的に把握しておくためには、最適な一冊だと思います」
(国産生薬株式会社取締役 白井清太)

 ◆「学術論文風でとっつきにくそうなので、まず貴兄(塚平)のアメリカ視察記から読みました。
 これまで遺伝子組み換えというのは、科学の分野の話かと思っていましたが、実態は多国籍企業の主導による大がかりな金もうけ事業だということを知って驚きました。周到な取材に裏付けられているので説得力がありました。

 こんな重大な事態が進行しているのに、これまで私と同様にまだ余り知られていないのは大変なことと思います。農民関係だけでなく、婦人団体などにも大いに知らせたいものだと思います」
(東京・中野区 韮沢忠雄=元赤旗編集局長)

 ◆「私の周りには、表示を求める消費者団体、非遺伝子組み換え飼料にこだわる養鶏業者など関係者が多数おります。この問題につき正しい視点から、ことの本質にまで掘り下げて論じられた名著だと思います」
(東京港区 弁護士)

 ◆「科学的に、歴史的に、社会問題的に広く理解を深めることができてなかなかいい本だと思いました。早速図書館で購入してもらう手続きをしました」
(東京・小金井市 大学教員)

 

(新聞「農民」2000.3.6付)
ライン

2000年3月

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