大会記念レセプション

お国自慢の美味一色

広大な会場も超満員に

　「エネルギーがすごい。これだけの会員がいるんだから、ブロックごとにまず実践すればおもしろい！！」（築地市場有機農産物担当課長、佐藤武夫さん）、「全国ネットがすごい。びっくり。若い人が多いですね」（築地市場農民連コーナー担当者、桶浦さん）一月十二日の夜開催された農民連十二回大会記念レセプションへの市場関係者からの感想です。そのとおり、今年のレセプションは参加者数、参加者の幅の広さ、出品数、バラエティーに富んだ加工品の数々など、どれをとっても史上最高のレセプションとなりました。

　レセプションには日本列島北から南からほとんどの県が出品し、東京池袋サンシャインシティの広大な会場はあふれんばかりの参加者で大にぎわい。大会参加者をはじめ、市場関係者、米卸業者、お米屋さん、八百屋さん、食品加工業者、労働組合や民主団体、新婦人会員、伝統食を考える会の会員、国会議員など、七百人あまりが集いました。

　大歓声のなか、山形県の「庄内米騒動」、千葉県の「五人娘」の樽酒が割られ、上山興士全税関委員長の元気な音頭で乾杯すると、盛り上がりもたけなわに。生産者も消費者も、ともに食べ、飲み、笑い、日本列島の豊かさと、運動の広がりを身をもって「体感」しあいました。

　昨年は市場への取り組みや、産直ネットの結成、農産物加工など、「物を作って売る」新たな取り組みが各地で広がりました。これをみごとに反映して、今年のレセプションには、新しい品目が目白押しです。

　団体加盟した京都の蒲入漁協の魚の一塩干し、史上最多の九人で大会に参加した沖縄からはパイナップルやタンカンはもちろん、ウコンの加工品や黒砂糖が出品され、茨城産大豆と埼玉産小麦でつくった関東産直ネットの「農民連しょうゆ」や煮豆、米産直のおまけに大好評という新潟の漬物用糀、埼玉小鹿野農協のコンニャクなど、新顔がいっぱい。新鮮な肉や野菜はもちろん、大豆加工品、水産加工品、花、漬物、果物などの自慢の品々が並びました。

　参加者は一つ一つの県を食べ歩いては「うわーおいしい！どうやって作ったんですか」「オレが作ったんだよ。肥料から作ってるんだ」などなど、交流に花が咲きます。なかには新婦人のお母さんと農家のお母ちゃんとで、「白菜の芯が漬からないんだけど…」「私は樽に詰めたら少し踏むの。それとニンニクと柚子と…」とにわか「漬物講習会」になる場面も。

　大成功のうちにおひらきになると、参加者はみな両手いっぱいにお土産をさげ、大喜びでした。

もの作る農民の熱い想いに感動

為我井雅子

　今の日本の農政は、農民が手塩にかけて作った米をこんな馬鹿にした政府はないと私は怒っています。いざ他の国で何かあって輸入がストップした時も、国民が食べられるように政府は責任をもってやってほしいと思っています。

大地の恵み

全国物産“味自慢”出品物一覧