爆笑・共感そして熱い拍手ユニーク発言にわいた大会会場
生っ粋のお国言葉で大熱弁福島の小林さん○…「いいところだぞい。来ておくんなんしょ」と、生粋の福島弁で発言し、会場を爆笑の渦に巻き込んだ小林キヨさん(須賀川農民連)。キヨさんが農民連に入ったキッカケは、隣の畑の松川会長から税金学習会に誘われたこと。「なじょすっペ」と悩みましたが、ともかくも参加。そしたら税金が「ずっこら」と下がり、「父ちやんも変えちゃっ」て、今では「家族じゅうして農民連」になりました。発言を聞いた大阪の西野恒次郎さん。「大阪弁の私には福島弁の半分くらいしかわかりませんが、小林さんが農民連に入って自分を変え、家族を変え、周囲を変えてきたのがよく伝わってきました。共感の拍手を送ります。こんな元気な女性活動家を生んだ福島農民連に敬意を表したい」。
カブトムシのデュエットに!?岩手の阿部・菅原さん○…おしどり夫婦?と思いきや、さにあらず。登壇したのは、岩手・西磐井農民組合の阿部四郎さんと菅原里枝さん。「事務所をもって、まず困ったのは家賃を払うこと」と阿部さん。そこで始めた野菜市。ところが売るものがない。裏山で山野草を採ってきて売りました。これが大ウケ。夏が来て、さあいよいよ困った。そこで登場、菅原さん。ナメコの菌床クズから力ブト虫を掘り起こし、「はじめは『こんなの売れんのかなあ』って不安だったけど、飛ぶように売れてみんなの“うな重”代まではならなかったが天プラ定食に…」。かくして、“力ブト虫のデュエット”とあいなりました。
美しい自然、基地化は許さない沖縄の高江洲・金城さん○…沖縄からは史上最高の九人が参加。パイン農家の高江洲さん夫妻と金城さんの三人で登壇し、高江洲さんが「私たちは基地の全面返還をもとめてきましたが、名護市長は辺野古への移設受け入れを表明しました。あの自然の美しい所に基地を作るということは、絶対に許されない。ぜひ皆さんのご支援、ご協力をお願いいたします」と発言。会場から熱のこもった連帯の大拍手が送られました。「大会参加を一年間心待ちにしてきました」という金城さん。恥ずかしそうに「高江洲の家内ですけど」と自己紹介した高江洲澄子さん。「みんなの応援でパイン産直が始まって四年。これからも生産者一同、全国のご期待にそうよう、生産に励んでいきたいと思います」と、南の島の熱い決意を語りました。
土佐文旦産直で輝いてます高知のママさんコンビ○「マーマレード作りに挑戦したり、いま土佐の女たちは輝いています」と登壇したのは、“お袋”というより“ママ”という感じの高知県の文旦生産者の若々しいお母さん二人。「農作業はしなくていいからと嫁いできたけど、義母からは地下足袋をもらい、夫からの結婚初のプレゼントが草刈り機」と紹介すると、会場は笑いの渦。「いまは低農薬・有機肥料で体にやさしい文旦を一生懸命作っています。わが子を嫁に出すような気持ちで育ててきた文旦をぜひ食べてください」と思いを込めて発言。いままで産直の会議などは男性ばかりで、女性は埋もれていたけれど、今回は「お前たち、アピールに行ってこい!」と家族みんなに応援されて「大喜びで大会にきました」と言うと、盛大な拍手がわき起こりました。
(新聞「農民」2000.1.3/10付)
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[2000年1月]
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