第62回日本母親大会in石川・福井戦争法廃止! 憲法を守り
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問題別集会後、金沢市内を母親行進する大会参加者たち |
内田さんはまとめの発言で、「安倍政権は秋の臨時国会でTPP批准を可決しようとしている。アメリカでも若い母親たちがTPP反対の先頭に立っている。もっともっとTPPの危険性を広げて、批准をストップしていきましょう」と、力強く訴え、参加者は満場の拍手で応えました。
主催者を代表してあいさつした実行委員会代表委員の笠井貴美代さんは、「戦争法反対の運動が広がったこの1年、『だれの子どもも殺させない』をスローガンに、若い母親たちが立ち上がった。その力が野党を共闘させ、11の1人区での勝利につながっている。また国民の声を聞かない安倍政権に、『保育園落ちたの、私だ』と、当事者自らが貧困と格差に声をあげ始めている。憲法こそ、日本の宝。圧倒的な世論で安倍政権を包囲していこう」と、呼びかけました。
琉球新報社編集局政治部長の島洋子さんが「憲法公布・女性参政権70年――いのち輝く平和な沖縄・日本を」と題して記念講演。名護市辺野古(へのこ)の新基地建設や、東村高江のオスプレイのヘリパッド建設、そしてうるま市で今年4月に起きたアメリカ軍軍属による事件など、いま沖縄で何が起きているのかを克明に語り、「基地をつくらせない」という一点で保守も革新も一致して「オール沖縄」でのたたかいに発展していることを話しました。
各地のたたかいを交流する「今日の運動」には、農民連女性部も登壇。「農家の所得が確保され、安定した経営は、農村女性の権利を守る土台です。そして何よりも平和でこそ農業発展と農村女性が生き生きと活躍できる基盤です。私たちは、TPP批准阻止の運動を農村から巻き起こします」と、元気にアピールしました。
全体会で「TPP反対」と訴える農民連女性部のお母さんたち |
また福島県農民連の渡部チイ子さんが、原発事故から5年を経てもなお、多くの人が故郷に戻れない福島の現状を話し、「政府は原発事故を終わったことにして、福島を切り捨てようとしている。私たちは被災地から、原発再稼働反対を叫びつづける」と訴え、会場から大きな拍手が送られました。
テーブルには、県産大豆の固豆腐、地元石川県の在来種、加賀野菜(紫ヘタナス、打木赤皮カボチャ、五郎島金時いも、金時草)の天ぷら、加賀太キュウリの酢のもの、みたま(黒豆おこわ)、魚のこんか漬け、漬け物を塩出しして煮た「おこもじ」、笹の葉の押しずし、新鮮な刺身など、石川県農民連の皆さんが準備した伝統食や手作り料理がずらりと並び、参加者一同、大感激。
全員が自己紹介を兼ねて思い思いにスピーチし、最後に朝の連続ドラマ「あさが来た」の主題歌「365日の紙飛行機」で歌い、踊って、盛況のうちに閉会しました。
[2016年8月]
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