第21回大会の発言から
TPP阻止をたたかって
食健連再建、農民連強化
岐阜県農民連 小寺 徹
TPP参加阻止と県の食健連再建について発言します。
2013年の県農民連総会でこの2つを決定し、4月に岐阜県農民連、新日本婦人の会岐阜県本部、岐阜県労連の三者で協議の場を設け、「運動をするなかで、県食健連を再建しよう」と方向を確認しあいました。
その一つとして、5月末に「フードインク」という映画の上映会をしました。この映画を通して、輸入食品の危険性やTPP参加で輸入食品が激増するということを学ぶことができました。
7月には、岐阜大学元教授、県保険医協会副会長、畜産農家の3人にパネリストになってもらい、TPPシンポジウムを開催。岐阜大学元教授の安倍淳さんには、県食健連の会長も引き受けていただき、運動の先頭に立っていただいています。そして10月に県食健連の再建総会を郡上市で開催しました。
2014年4月には、「世界が食べられなくなる日」という映画の上映会を行い、11月には県食健連として県と交渉も行って、TPP反対の共闘を広げてきました。
同時に、農民連独自の取り組みも強めようと、昨年3月に東京で開かれた「もうやめよう!TPP 3・30大行動」に、岐阜県農民連からも小型バスを貸し切って18人が参加。さらに7月にはTPP反対を掲げて軽トラパレードを行いました。
組織拡大では、2013年に「恵那・中津川農民組合」が結成され、2014年には柿の産地である岐阜地区で「柿の産直をしたい」という要求で一致し、農民組合が再建されました。
そして今年1月、かねてからの課題だった県連事務所と事務局員の配置を実現することができました。まだまだ弱小県ですが、さらに前進したいと決意しています。
保守会派も賛成にまわり
米価請願の採択かちとる
茨城農民連 荻谷 祥子
茨城・常陸野農民センター管内の3市で「米価暴落対策を求める請願・陳情」を行うことになりました。かすみがうら市の佐藤文雄市議(共産党)に相談したところ、「米価のことなら保守系議員も賛同してくれるだろうから全議員にお願いしたらどうか」と提案されました。はじめに文書と電話で確認したところほとんどの会派が賛同してくれました。
今度は各議員に署名をもらおうと、農民センター事務局で1軒1軒回ることにしました。その際、「任期の長い議員からもらうように」とのアドバイスを得て、保守系最大会派で10期のベテラン議員の家に最初に訪問しました。
はじめは「うちは最大会派だから賛成すれば大丈夫」と上機嫌でしたが、「当初は佐藤議員に趣旨説明をお願いしていたのですが…」と言ったところ、急に顔色が変わり、「共産党にも頼んでいるのか。共産党の名前が載っている請願に自分の名前が並ぶことなんてないんだ」と怒り出してしまいました。
結局、他の議員から署名を集めて、議会に提出しましたが、「最大会派が反対するから不採択になるんだろうな」とあきらめていました。
後日、そのベテラン議員から、農民センターに、「いろいろあったけど、米価は大事な問題だから、うちも賛成するから」と電話がありました。
採決の結果、最大会派も賛成し、全会一致で採択になりました。
1月に市議選も控えていたので、「これに反対したら農家のひんしゅくを買う」という判断をしたのかなと想像しています。
かすみがうら市で請願が採択、石岡市で陳情が採択、土浦市では請願が継続審査という結果になりました。党派の垣根を超えて、全議員に働きかけることが大事だと思いました。
(新聞「農民」2015.2.16付)
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