「農民」記事データベース20150209-1152-10

旬の味


 寒さが過ぎたと思ったら暖かくなったりと、体調管理が難しい季節だと感じる。人も気温の落差が激しいと体調を壊すので、こまめな体調の管理が重要だといわれるが牛にも同じことがいえる▼乳牛の生産適温は20〜0度といわれているが、当牧場は冬場の外気温が、平均でマイナス10度寒いときでマイナス23度になる。乳牛を飼うにあたってよい環境とはいえない上、外気温がマイナス13度になれば、当牧場の牛は1頭当たりの乳量は30%ほど落ちる▼それを防ぐために乳牛農家でも畜舎自体を暖かくしようとヒーターを導入する農家もいる。畜舎によってはすき間風などを入れないようにし、牛自体の温かさで畜舎内を温めている農家もいる。当牧場では、牛に直接毛布を着せることにより乳量の低下を抑えつつ体調を整える▼寒い日が続き体調を崩しやすくなる時期ではあるが、服を厚着したり暑くなれば服を一枚脱いだりとこまめな体温管理をし、健康な状態で微力ながら一次産業を支えていければと感じている。

(Y)

(新聞「農民」2015.2.9付)
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2015年2月

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