「農民」記事データベース20150209-1152-03

国民要求実現へ

国会周辺で多彩な行動


 第189通常国会の開会を迎えた1月26日、国民要求実現に向けて国会周辺で様々な行動が取り組まれました。

 TPPから撤退 新基地建設阻止

画像  国民大運動実行委員会と中央社会保障推進協議会、安保破棄中央実行委員会は共同で行動に取り組みました。昼からは「国民要求実現!! 1・26国会請願パレード」が行われ、350人が集結しました。参加者は「TPP交渉から撤退せよ」「辺野古新基地建設は中止せよ」などと訴え、日比谷公園から国会までパレードしました。

 農業つぶし批判

 続いて国会内で行われた院内集会では、全労連の小田川義和議長が主催者あいさつ。「虚構の多数を確保した安倍政権の暴走政治が加速するなか、開かれた国会だ」と述べたうえで、「安倍首相は財界に賃上げを要求しているが、ならばなぜ、生涯派遣を強いる労働者派遣法を三たび国会提出しようとするのか。地方創生と言っているが、地域経済の中心である1次産業の安定化を行わず、むしろ営利化を進めて、農業・農家をつぶすようなことをなぜするのか。これで地方創生と言えるのか」と指摘しました。辺野古新基地建設を強行していることについては、「追い詰められると権力を振りかざし独裁的に進めるのが、安倍政権の一つの姿だ」としたうえで「一点共闘をさらに発展させていくために力を尽くそうではありませんか」と訴えました。

 また、日本共産党の山下芳生書記局長があいさつしました。

 戦争する国反対 秘密保護法反対

 5・3憲法集会実行委員会も「STOP! 戦争する国1・26院内集会」を開催し、200人を超える参加者が集まり会場からあふれんばかりの熱気に包まれました。

 憲法会議の平井正事務局長は主催者あいさつで「戦争関連法の改定や制定、日米ガイドラインの改定が狙われるなど、今回ほど憲法をめぐって緊迫した国会はない。安倍政権は暴走に次ぐ暴走を続けているが、弱点は山ほどある」と指摘。「最大の弱点は国民の大多数が集団的自衛権の行使に反対しているという事実だ。今年5月3日には数万人規模で憲法集会を計画している。この集会を成功させ、9条守れ、改憲許すなの声を広げ運動を大きく揺るぎないものにしよう」と訴えました。

 「秘密保護法」廃止へ! 実行委員会の角田富夫さんは運動を弾圧する盗聴法の改悪について発言。「適用される犯罪を大幅に増やし、警察施設で通信事業者の立ち会いもなく自由に盗聴しようとしている。プロバイダーのサーバーに警察が装置を取り付け、すべてのメールを“盗み見し放題”にしようとしている」と告発し、「国民監視社会で戦争する国づくりを進めようとしている」と指摘しました。

 戦争する国への人材育成許すな

 安倍教育政策NO! ネットの俵義文さんは「安倍政権は、戦争を美化する育鵬社の教科書を推進しようとしている。また全国の学校に自衛隊が戦闘訓練するカレンダーを配布するなど、戦争する人材育成を進めようとしている」と批判しました。

 またピースボートの共同代表、川崎哲さんが安保関連法制の問題点について解説を行いました。

 夜には、国会周辺で「STOP! 安倍政権の『戦争する国づくり』国会前総がかり行動」が行われ2500人が国会を取り囲み「戦争する国絶対反対」と訴えました。

(新聞「農民」2015.2.9付)
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2015年2月

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