旬の味
厳しい寒さが続く日々のなか、南国・沖縄では桜まつりが開催され、春を告げるイベントに全国から多くの人たちが花見を楽しんでいる。また、つつじも咲き始めて、農作業の腰休めに目をやる▼沖縄の美(ちゅ)ら海観光に力を注ぐ関係者や県内観光施設協会設立の記事を新聞で読み、観光立県を掲げる傍ら、毎日新基地建設に伴うニュースが流れ、抗議する市民にけが人も出る▼県民は名護市長選、県知事選、衆院選挙区で明確に「ノー」の意志を示したにもかかわらず、沖縄振興予算にかかる政府や与党の会議に翁長雄志知事の参加を求めないという▼「戦後70年、基地負担に苦しんできた。もう限界だから、話を聞いてくれ」と言っているだけなのに、一切無視。県民の代表である知事との会見や対話さえ拒否し、揚げ句の果てには、予算削減だ。まるで植民地扱いだ▼修学旅行で沖縄を訪れる学生は平和学習で壕(ごう)やガマに入り、戦争の愚かさを学ぶ。その一方で、基地をつくろうとしている非現実的現状が沖縄なのだ。 (き)
(新聞「農民」2015.2.2付)
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[2015年2月]
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