「農民」記事データベース20090427-874-10

旬の味


 農家は今がまさに農繁期の“旬”。3月4月と雨続きで、何を作っても不作で品質も落ち、値段も下落した。価格保障も所得補償もないなかで、肥料や資材は値上がりし、農業の存廃が問われている。大企業には減税し、小規模農家は切り捨てか▼こんな政治もおかしくなってきているが、地球まで温暖化のせいかおかしくなっている。ここ鹿児島では、甘藷(かんしょ)苗の植え付けが始まっているが、冷たく吹き荒れたかと思ったら暖かい日があったりで苗は枯れてしまい、植えなおさなければならない始末。わが家は運良く20アールぐらいですんだが、大農家は「15ヘクタール以上」と嘆いている▼朝は明るくなると畑へ行き、夕方は暗くなるまで天候と勝負しながら働きづめだ。追加の景気対策だとか定額給付金だとかバラマキ政治ではなく、そんな財源があるのなら、農家が安心して農業を続けられるように価格保障を柱とした農政に変えてほしい。間近にせまった総選挙、そんな思いが集まれば政治は変えられる。

(文)

(新聞「農民」2009.4.27付)
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2009年4月

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