「農民」記事データベース20090427-874-04

今年初のGMナタネ自生調査
横浜、千葉で計15件検出

農民連食品分析センター組換えナタネ調査隊

関連/遺伝子組み換え食品表示の法改正求める署名提出


画像 農民連食品分析センターの「遺伝子組換えナタネ調査隊」は4月8日、神奈川県横浜市の横浜港周辺で、2009年最初の遺伝子組み換え(GM)ナタネ自生調査を行いました。

 磯子駅周辺から始め、搾油工場、八景島、南横浜火力発電所、三渓園付近を調査。道路沿いや高架下などを歩きながら丹念に調べ、昨年とほぼ同様の地点から合計18検体を採取しました。

 簡易試験の結果、遺伝子組み換えナタネが2件検出され、グリホサート系除草剤を散布しても枯れないタイプでした。

 14日には、千葉県の千葉中央港付近の油脂会社周辺を調査し、12件中11件の遺伝子組み換えナタネが発見されました。16日は、港周辺を調査し、3件中2件が遺伝子組み換えでした。

 「遺伝子組換えナタネ調査隊」は、一般の方の調査参加を募集中です。申し込みは電話、ファクス、郵便、メールで受け付けています。問い合わせは農民連食品分析センター・ナタネ調査隊 TEL・Fax 03(3959)5660まで。

 調査隊のホームページで調査の詳細を見ることができます。

 http://earlybirds.ddo.jp/natane/


遺伝子組み換え食品表示の
法改正求める署名提出

農水・厚労両省に 関係3団体

画像 遺伝子組み換え食品表示の法改正を求める署名の提出集会が4月3日、国会内で行われ、第2、3次分の7658筆を手渡しました。署名総数では、16万8716筆になりました。呼びかけ団体は、NPO法人グリーンピース・ジャパン、NPO法人トージバ、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの3団体です。

 署名は、(1)油やしょうゆなども含め全食品を遺伝子組み換え表示対象とすること(2)意図せざる混入の許容率(日本は5%)を引き下げること(3)ペットや家畜のえさを含む動物用飼料も表示すること―を求めています。

 3団体は、署名提出に先立ち、「消費者は不安な遺伝子組み換え食品を食べたくなくても、現在の表示制度では避けることができない」として、「EU並みに全食品の表示を行うことは検討していますか」「許容混入率を下げることはできませんか」などの質問状を農水、厚生労働両省に提出していました。

 集会に出席した両省の担当者は、「遺伝子組み換え農作物は、科学的に安全性が確認されたものだけが輸入・流通する仕組みになっている」「表示の国際的な規格制定について新たな動きがあれば、その検討状況等を注視したい」などと述べるにとどまりました。

 参加者は「もっと消費者の方を向いた行政を」「遺伝子組み換え食品は食べたくない。署名の重みを受け止めてほしい」などと訴えました。

(新聞「農民」2009.4.27付)
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2009年4月

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