「農民」記事データベース20090420-873-08

旬の味


 桜前線の北上に伴って、水稲の播(は)種が始まる。のどかないい季節に、突如、北朝鮮のロケットが飛んできた。「さあ、たいへん」と、ゆきづまった政局の話はどこへやら。マスコミはいっせいにそっちへ飛んでいった▼迎撃ミサイルを総動員しての日米韓の大演習は、なんと「誤探知」と「誤報」で初日が終わった。やれやれと思ったが、冷静に考えてみると、このあと精度の高い迎撃システムの配備という話がアメリカから来るなと直感した▼案の定、4月2日に改憲派議員の「新憲法制定議員同盟」定例会で懇談した経団連の清水氏が「北朝鮮の動きから9条の改定が待ったなし」と発言。5日のテレビでは、改憲派が「アメリカとの集団的自衛権」は焦眉の課題と大合唱だ▼「そうだったのか」、こっちの話はエム・ネットの「誤報」ではない。われわれも「九条の会」ネットを、全国の村々に網の目のように張り巡らせて「農民連の旗のあるところ平和あり」と、彼らの思惑と魂胆を粉砕しなければならない。

(新)

(新聞「農民」2009.4.20付)
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2009年4月

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